1月11日、欧州連合(EU)欧州議会のサッソリ議長(写真)が入院していたイタリアの病院で死去した。仏ストラスブールで12月代表撮影(2022年 ロイター)

サッソリ欧州議会議長が死去、欧州首脳が哀悼

[ブリュッセル/ローマ 11日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州議会のサッソリ議長(65)が11日未明、入院していたイタリアの病院で死去した。議長の報道官がツイッターで明らかにした。

2019年7月から議長を務めており、今月任期が終了する予定だったが、再選は目指さないと表明していた。

次期欧州議長はマルタ出身で保守派の欧州人民党(EPP)に所属するロベルタ・メッツォーラ氏が有力視されている。

欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長はサッソリ氏の死を深く悲しんでいると述べた。ツイッターに「思いやりのあるジャーナリストであり、傑出した欧州議会議長であり、何よりもまず親愛なる友人だった」と投稿した。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は「民主主義とNATO・EUの協力のための強力な代弁者だったサッソリ氏の訃報に接し悲しんでいる」とツイートした。

イタリアのドラギ首相は声明で、サッソリ氏が心の底から親欧州派だったと述べた。

サッソリ氏は新聞記者としてキャリアをスタートさせた後、09年に政界に転身。イタリアの中道左派・民主党に入党し、欧州議会議員選挙で当選した。

21年9月に肺炎にかかり、数週間の入院を余儀なくされた。その後、体力が完全に回復することはなかった。議長のオフィスは10日、サッソリ氏が昨年12月26日から免疫系統に関連する「深刻な合併症」のため入院していると発表していた。

関連記事
オーストラリアの上院は現在、海外でのオーストラリア市民の不当拘束事件について調査を行っている。9月26日、元英 […]
2024年の米副大統領候補討論会では、バンス氏とウォルツ氏が対中政策を巡って鋭く対立した。バンス氏は中国共産党の経済的脅威に対抗する強硬派であり、米労働者を守ると誓う一方でウォルツ氏は中国との協力関係を重視し、穏健な立場を取る。両候補の政策が米国の将来に大きな影響を及ぼす可能性がある
10月1日、北大西洋公約機構(NATO)は新しい事務総長を正式に迎え入れ、オランダの前首相マーク・ルッテ(Mark Rutte)氏がブリュッセルのNATO本部で就任式を行った。
ファーウェイが世界初の「三つ折りスマホ」 が先月下旬に発売し注目浴びるも、開始直後からトラブルが相次いでいる。サムスンのパクリ疑惑や購入後1か月で液漏れなど…
イスラエル、レバノン侵攻の深層 イスラエルがレバノン南部に侵攻し、ヒズボラ壊滅を目指す中、イランの弾道ミサイル攻撃がイスラエルに向けて発射された。長期計画に基づき、ヒズボラの指導層は事前に排除され、激しい戦闘が展開されている。