輸送を危険に曝し、民間航空航法を脅かす中国の電波妨害とスプーフィング
文書化されたものとしては、戦場における電子戦の使用は第一次世界大戦以前に遡るが、中国による信号・電波妨害(ジャミング)となりすまし(スプーフィング)の多用は国外にも広がり、論争を醸すまでに激化している。これにより軍事、商業、民間の航空航法の安全性が脅かされ、軍事・商業輸送が危険に曝されているのが現状である。
2021年4月にマリタイム・エグゼクティブ(Maritime Executive)誌に掲載された記事には、「自然信号干渉、意図的な電波妨害、『スプーフィング』、傍受により、GNSS[全地球航法衛星システム]の信頼性に対する脅威が高まっている」および「2019年の調査において、交通の激しい上海港周辺で輸送事故の影響を受けた船舶が数千隻に上っていることが明らかとなったことで、同脅威の高まりに注目が集まることになった」と記されている。
マリタイム・エグゼクティブ誌によると、1日当たり300隻の船舶のGNSS位置情報が偽の座標に置き換えられていることがデータにより示されており、某コンテナ船ではGPS(全地球測位システム)機器、自動船舶識別装置、緊急遭難信号すべてに影響が及んでいた。同記事には、「また、正しい位置と速度が改竄された際に、利用者に警告が発信されることもなかった。
関連記事
反体制派の陳思明さんが語る「六四」追悼への弾圧。中国からカナダへ亡命した後、中共による国内外への抑圧の実態について暴露した。
英国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)のトップ、リチャード・ホーン氏は22日、国家が関与するサイバー攻撃が急増していることを念頭に、英国が「現代史上最も激しい未曾有の地政学的転換」に直面していると述べ、危機感を示した。
中国で大学を出ても仕事がない現実。技術学校に入り直す若者が増えている
中国で引退した元政府幹部まで監視強化。出国は許可制、思想の動きまで把握へ。内部で何が起きているのか
米シンクタンク「ジェームズタウン」の報告書は、中共の統一戦線工作部関連組織の数において、人口当たりの密度でカナダが最も高いと評した。同シンクタンクのマティス所長は、カナダが中共に対して「直接的な対抗措置を取らなかったことが原因」と痛烈に指摘した。