砕氷船「しらせ」、南緯50度付近でオーロラ観測

南極の昭和基地に向けて太平洋を南下中の海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」(酒井憲艦長)は13日、南緯50度付近を航行中にオーロラを観測したとSNSに投稿した。暗闇に光るエメラルドグリーンのカーテンが美しい写真も公開した。広報は「砕氷艦しらせを歓迎してくれているのでしょうか」とコメントした。

南緯50度以南は偏西風や海流をさえぎる大陸がなくなるため、航行する船は猛烈な嵐に見舞われる。しらせの航行を伝える統合幕僚監部のSNSの投稿には、ねぎらいや声援が多数書き込まれた。

南緯50度からみえたオーロラ(防衛省統合幕僚監部)

海上自衛隊は第63次南極地域観測協力を実施している。11月10日に横須賀を出港し同24日に豪フリーマントルに入港し、26日には出港した。12月10日には氷が海を覆う定着氷に突入した。

12月14日は南極の日を迎えた。自衛隊群馬地方協力本部によれば、1911年のこの日ノルウェーの探検家ロアール・アムンセンと4人の隊員が世界で初めて南極点に到達したことが由来という。

日本の安全保障、外交、中国の浸透工作について執筆しています。共著書に『中国臓器移植の真実』(集広舎)。