パキスタンのグワダル港(Amelie Herenstein/AFP/Getty Images)

「全く恩恵受けていない」 パキスタン・グワダルに「一帯一路」抗議デモ 

パキスタン南西部バルチスタン州に位置する港湾都市グワダルではこのほど、市民が中国当局の巨大経済圏構想「一帯一路」に抗議するためデモ活動を行ったことが報じられた。中国外務省の趙立堅副報道局長は「フェイクニュースだ」と反論したが、複数のメディアが複数回の抗議デモの開催を確認した。

中国当局は2017年4月、パキスタン政府との間で、43年間グワダル港を租借する契約を結んだ。この契約は、両国が進める大規模インフラ整備計画「中国パキスタン経済回廊」の重要なプロジェクトの1つと位置付けられた。

パキスタン英字紙「フライデー・タイムズ(The Friday Times)」によると、11月15日以降、グワダルの住民数千人は「一帯一路」に抗議する新たなデモ活動を始めた。

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チョゴリザ山(Chogolisa)は中国とパキスタンの国境線です。海抜8611メートルあり、「K2」とも呼ばれ、世界で2番目に高い山です。山頂はピラミッドの形をしており、平均の斜度は45度と、非常に険しいです。
2017年、国境検問所で発生した激しい衝突により13人が死亡、80人が負傷する事態となった。この出来事により、現在は追放されたアフガニスタン政府とパキスタン政府との間で深刻な対立が起きた。
それ以来アフガニスタン政府は、この境界線が歴史的な伝統に反しており、法的にも違法であるため抗議を続けてきた