「小さな池の大きな魚」中国共産党、各国地方政府を懐柔 欧米シンクタンクが警鐘
欧米の2つのシンクタンクがこのほど、相次ぎ報告書を発表し、中国共産党による各国の地方政府への浸透工作に警鐘を鳴らした。中国政府が、各国の地方政府を籠絡(ろうらく)することによって、国の対中政策の崩しを図っているという。米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。
米国の超党派シンクタンク「民主主義防衛財団(Foundation for Defense of Democracies)」の報告書によると、中国政府は米国の州・地方政府を戦略的ターゲットに絞っている。連邦政府が中国に対抗する法案を策定する際に、中国政府は米地方政府に圧力をかけ、法案を阻止するよう仕向けているという。
12月はじめに催された中国外交部と米各州・市・経済界の代表者のオンライン交流会で、中国の謝鋒・外交部副部長(次官)は米地方政府の当局者に向けて、「(連邦政府に)立ち上がって声をあげてください」と憚らずに促した。同氏は、対中追徴関税の撤廃、対中国企業の制限・制裁の撤廃、審議中の革新・競争法の廃案などに向けてバイデン政権に働きかけるよう、「中国の友人たち」に要望した。
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