南太平洋の島しょ国、ソロモン諸島における反政府抗議行動が暴動に転じ、4人の犠牲者が出た。これに先立ち、最も人口の多いマライタ州では、ソガバレ首相の率いる現政権が2019年に台湾と断交して中国を公式に承認したことに対する住民の抗議行動があった。この決定で、ソロモン諸島は大国間の地政学的な対立に巻き込まれてしまったのだ。写真はソロモン諸島のホニアラで数日間にわたる騒動の後、破壊された建物。11月27日撮影の動画より(2021年 ロイター/Jone Tuiipelehaki/via REUTERS)

アングル:中台どちらにつくか、ソロモン諸島で政府と州が対立

[シドニー 29日 ロイター] – 南太平洋の島しょ国、ソロモン諸島における反政府抗議行動が暴動に転じ、4人の犠牲者が出たことを受けて、オーストラリアは治安維持を支援するため警察・兵士を派遣するに至った。

前週、3日にわたって続いた暴動では、抗議参加者による建物への放火や店舗での略奪が見られた。目撃者は、抗議者の怒りの矛先は高失業率や住宅難といった問題に向けられていたと話している。

だがこの暴動に先立ち、ソロモン諸島で最も人口の多いマライタ州では、ソガバレ首相の率いる現政権が2019年に台湾と断交して中国を公式に承認したことに対する住民の抗議行動があった。

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