セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領 (JURE MAKOVEC/AFP via Getty Images)

中国企業のベトナム人労働者がストライキ 労働搾取など抗議=セルビア

セルビアの中国工場で働くベトナム人労働者が11月中旬、劣悪な生活・労働条件などに抗議して2回目のストライキを行った。セルビアの国内ニュースで大きく取り上げられ、人権団体や欧州議会議員が関心を寄せている。

ベトナム人労働者はセルビア北部の都市、ズレニャニン市にある中国山東玲瓏タイヤの現地工場の建設に従事している。 セルビアと中国の政府はこのプロジェクトを、両国の「戦略的パートナーシップ」を示すものとして後押ししている。

工場の宿舎を現地取材したメディアは、約500人が悲惨な状況下で生活していると伝えた。宿舎には暖房もお湯もなく、寝床はマットレスのない二段ベッドである。 全員がセルビア入国直後に中国側にパスポートを取り上げられ、帰国もできない孤立無援の状態だという。

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