2019年9月6日、北京市の人民大会堂で開催された「独中対話フォーラム」で中国の李克強首相(右)の隣でスピーチを行う独メルケル首相 ( ANDREA VERDELLI/AFP via Getty Images)

メルケル独首相「中国との協力が甘かった」

ドイツのメルケル首相はこのほど、ロイター通信のインタビューで、対中戦略について「当初、(中国との)いくつかの協力関係に対するアプローチが非常に甘かったかもしれない」「最近では、われわれはより注意深く物事を見ている」と述べた。

ロイター通信17日付によると、その一方で、メルケル首相は中国から完全に離れるのは「正しくない」との見方を示し、ドイツと欧州各国は引き続き「中国と協力すべきだ。互いに学ぶことができる」と主張した。

メルケル氏は10月26日、首相としての4期16年の任期を終えた。ただ、現在、社会民主党、緑の党、自由民主党の3党は新たな連立政権樹立に向けて交渉を進めている。同氏は新政権が成立するまで首相代行を務める。

▶ 続きを読む
関連記事
米誌「ニューズウィーク」最新号によると、中国国営企業は欧州連合(EU)の14の港を含めて、世界各地で約100の […]
独紙ハンデルスブラット27日付は、同国政府関係者の話として、ドイツ政府は公共安全への懸念から、中国の医療機器メ […]
EUの公共事業入札では、これまで中国企業がよく破格の安値で落札したが、EUの企業は中国の公共事業の入札に参加することが認められていない。EUはこのほど、この「不公平な状況」に対応する新規定を打ち出した。
中国がタイ海軍に販売するS26T潜水艦に、ドイツのMTUフリードリヒスハーフェン社(MTU Friedrichshafen GmbH)のディーゼル・エンジンを装備できないことがわかった。
[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は27日、連邦議会(下院)で演説し、国防費を国内総生産(GDP)比で2%以上へと大幅に引き上げる方針を表明した。ロシアによるウクライナ侵攻を受けた政策転換の一環。 ショルツ氏は「自由と民主主義を守るために、わが国の安全保障にもっと資金を投じなければならない」と述べた。 ショルツ氏によると、政府は2022年の予算から1000億ユーロを国防費に充