2021年9月26日に撮影された、中国湖北省武漢市の恒大長青コミュニティの航空写真(Getty Images)
オピニオン

中国当局、不動産バブル危機を簡単に解決できない

不動産バブルを無視し、その影響を相殺し、不動産部門の崩壊を他の部門に置き換えながら成長を続けられる経済はどこにもない。アイスランドやスペインのような規制の厳しい国は、不動産セクターの崩壊による悪影響を抑えることができなかった。中国共産党も例外ではない。

中国では、不動産セクターの規模巨大化、過剰なレバレッジ、家計および個人投資家の手にある不動産開発会社の負債という3つの課題がある。

「中国の不動産市場は、世界経済の中で最も重要なセクターとして知られている。その規模は約55兆ドル(約6280兆円)で、米国の2倍、中国のGDP(国内総生産)の4倍に達している」と、オックスフォード大学の中国問題研究者であるジョージ・マグナス氏は英紙ガーディアンへの寄稿で指摘した。

▶ 続きを読む
関連記事
現在のAI投資バブルを火山現象の「噴煙柱崩壊」になぞらえ、過去のエンロン事件や世界金融危機との構造的類似性を指摘。SPVによる簿外債務や循環取引など、歴史が繰り返す危険な兆候と市場リスクを鋭く分析する
データ未検証のプレスリリースで株価が高騰する「プレスリリース主導の科学」の構造を浮き彫りにした論評。モデルナのがん治療発表や初期ワクチンの治験データを批判的に検証し、利益至上主義への警鐘を鳴らす
なぜ一部の若者は共産主義や社会主義に共感するのか。住宅費や学費、格差への不満、歴史との距離を背景に、共産主義の歴史と自由社会の課題を考える
DEIの光と影に迫る衝撃の論考。称賛の裏で個人の尊厳を踏みにじる制度の残酷さと、その恩恵の陰に隠された当事者の深い苦悩を浮き彫りにする
FRBの金融政策がもたらした経済の歪みを鋭く突く論評。実質金利の罠やマネーサプライの膨張から、資本主義の変質と金融ファシズムの到来を警告する