鉱山の内で作業する男性、参考写真(Photo credit should read ARMEND NIMANI/AFP via Getty Images)

24時間鳴り止まぬ騒音…中国買収の鉱山、セルビア住民の暮らしを破壊

セルビア東部の都市ボルの郊外に位置するクリベリ村には、銅鉱石を採掘・加工する巨大な鉱山が広がる。ここでは、中国企業が株式の過半数を所有する鉱山で大規模な採掘事業が進められている。村の住民は、産業汚染により農業が破壊され、24時間止むことのない騒音とほこりに苦しめられている。

ことの発端は2018年。セルビア政府による公募で、中国最大級の金鉱山会社・紫金鉱業集団が鉱山開発の契約を決めた。政府発表によると、銅鉱山・精錬所を管理するRTBボルの株式63%を12億6000万ドルで取得した。残りの株式37%は現地政府が保有する。後に同社は、セルビア紫金波尔銅業と社名を変更した。

それ以降、採掘場は3交代制で24時間稼働し続けてきたという。近隣住民は騒音に悩まされ、降り注ぐ粉塵は農作物をだめにした。米ラジオ・フリー・ヨーロッパの取材に応じた住民は、真夜中でも騒音は鳴り響き、生活のすべてに支障をきたしていると語る。

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