中国配車アプリの滴滴出行のロゴ(STR/AFP via Getty Images)

滴滴出行など、中国当局に迎合 各社に労組設立の動き 

中国電子商取引大手の京東集団(JDドットコム)と配車アプリの滴滴出行が社内で労働組合の設立を計画していることがわかった。各社は、締め付けを強めている中国当局に迎合するために労組の設置を決めたとみられる。中国共産党の支配下では、労組は国民を監視する手段の1つに過ぎないとの指摘がある。

ロイター通信1日付は、情報筋2人の話として、滴滴出行は8月の社内フォーラムで労組の設立を発表した。北京本社の社員が組合のトップを務めて管理するという。しかし、中国の労組規制当局、中華全国総工会(ACFTU)の指導を受けなければならないという。

また、北京市労組規制当局と北京市総工会によると、京東集団は8月30日、同市で労組を設立し、第1回組合員代表大会を開催した。北京市総工会傘下の新聞紙が掲載した写真で、複数の政府当局者が設立式典に参加したことがわかる。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の学校前でまた「社会報復」か。車が人の列に突入。当局により情報は次々と削除されている。本紙は被害者に取材した
中国の人型ロボット大会で転倒や停止などのトラブルが相次いだ。以前「先進性」を強調してきた官製メディアも論調をやや抑制。技術力誇示の演出と現実のギャップが改めて浮き彫りとなっている。
中共の官製メディアは、自主開発した海底ケーブル切断装置が水深3500メートルの深海で試験に成功したと明らかにした。専門家は、この技術が台湾やグアムの戦略安全保障を脅かしかねないとして、国際的な連携強化と制裁措置の整備を訴えている
ホルムズ海峡の緊張が続く中、中共当局は封鎖解除を強く求めている。背景には原油の大半を中東に依存する構造があり、米軍の封鎖強化で供給不安が現実味を帯びる。内需低迷も重なり、経済への打撃回避が急務となっている
中東情勢の激化の中で、中共の動きが浮上。電子偵察船が米軍を監視し、イラン支援の可能性も指摘される。情報戦が戦局を左右する中、中共の「隠れた介入」の影響はどこまで広がるのか。