15日、アフガニスタンの首都カブールにある米大使館の上空を飛行する米軍のヘリコプター。(Wakil KOHSAR/AFP)

中国駐大阪総領事がSNSに米国皮肉るイラストを投稿 ネットユーザーが反撃

在大阪中国総領事館の薛剣(セツケン)総領事は18日、ツイッターを更新し、アフガニスタンから撤退する米軍を揶揄するイラストを投稿し、波紋を広げている。それぞれミサイルや人が落下する2機の米軍機のイラストと共に、「20年もかかって、米国はアフガンでこんな『成果』を挙げた」とのコメントをつけた。

イラストにはそれぞれ、「2001年、アフガンに侵入した時」、「2021年、アフガンから撤退する時」の説明文が書かれていた。

ニュースメディアJ-castは、これは米軍が20年間にわたってアフガンでの駐留に成果がなかったことを皮肉る狙いがあり、外交官が実名で人命軽視ともとられかねない内容をツイートするのは異例だと指摘した。

薛氏のツイートを受け、コメント欄には抗議する声が相次いだ。

日本のネットユーザーは、薛氏の振る舞いは品性が欠如していると批判した。

「これは一国の代表によるツイートなのか?」と疑問視する者もいれば、「これこそまさしく中国(共)のレベルというもの」と批判する者もいた。

中には、「天安門事件」の画像を画像を張り付けて抗議する者もいた。

「天安門事件」とは、1989年6月4日に北京天安門広場に民主化を求めて集結していたデモ隊に対し、軍隊が武力行使し、大量な死傷者を出した事件である。

他にも、「あなた達(中国)も今からアフガンに駐留するがいい、10年も経たないうちに力尽きて撤退するだろう」

「中国(共)はどうですか?無数の自国民を殺害している」

「中国共産党はジェノサイドを行っている」

「恥知らずな(中共の)悪魔め」などと日本のネットユーザーらは反撃した。

中国人ネットユーザーも批判している。あるユーザーも2機の軍旗のイラストを投稿し反論した。中国国旗を掲げる飛行機から新型コロナウイルス(中共ウイルス)が落下しているのに対して、右側のイラストでは台湾の旗がついている飛行機から救急箱が落ちている、などが描かれている。

同投稿には現在800件近くのコメントが寄せられており、総領事の発言を批判する内容がほとんどだ。薛総領事は6月に着任したばかりだった。

(翻訳編集・李凌)

関連記事
ためなら千回でも』(The Kite Runner)はアフガニスタン出身の小説家・カーレド・ホッセイニ氏が書いた小説で、2007年に映画化された。これは愛と裏切り、恐怖と罪悪感、後悔と救いに関する物語だ。
中国外務省の趙立堅報道官はこのほど、アフガニスタン駐留米軍を批判するために、シリア人記者がシリアで撮影した写真をアフガニスタンで撮った写真として無断使用し、偽情報を流布した。
極秘の潜伏生活を送っていたビン・ラディンは2011年5月2日、パキスタン北部の隠れ家を米海軍特殊部隊に急襲され絶命した。居場所を特定される原因となったのは日常的に使われていた「ある物」だった。
タジキスタン当局者は28日、中国の支援を受け、アフガニスタンとの国境近くに警察特殊部隊の施設を建設する。今夏の駐留米軍の撤退以後、中国はますます中央アジアにおける影響力拡大を強めている。ラジオ・フリー・ヨーロッパ(RFE
[ワシントン 17日 ロイター] - 国連アフガニスタン支援団(UNAMA)のデボラ・ライオンズ事務総長特別代表は17日、イスラム主義組織タリバンが実権を掌握した後のアフガニスタン情勢に関する調査結果を国連安全保障理事会で発表し、過激派組織「イスラム国」系の組織「イスラム国ホラサン州(ISKP)が拡大しており、全土34件のほとんどに存在が確認されると説明した。 特使は、「ISKPは一時は首都と一部