中国駐大阪総領事がSNSに米国皮肉るイラストを投稿 ネットユーザーが反撃
在大阪中国総領事館の薛剣(セツケン)総領事は18日、ツイッターを更新し、アフガニスタンから撤退する米軍を揶揄するイラストを投稿し、波紋を広げている。それぞれミサイルや人が落下する2機の米軍機のイラストと共に、「20年もかかって、米国はアフガンでこんな『成果』を挙げた」とのコメントをつけた。
イラストにはそれぞれ、「2001年、アフガンに侵入した時」、「2021年、アフガンから撤退する時」の説明文が書かれていた。
ニュースメディアJ-castは、これは米軍が20年間にわたってアフガンでの駐留に成果がなかったことを皮肉る狙いがあり、外交官が実名で人命軽視ともとられかねない内容をツイートするのは異例だと指摘した。
薛氏のツイートを受け、コメント欄には抗議する声が相次いだ。
日本のネットユーザーは、薛氏の振る舞いは品性が欠如していると批判した。
「これは一国の代表によるツイートなのか?」と疑問視する者もいれば、「これこそまさしく中国(共)のレベルというもの」と批判する者もいた。
中には、「天安門事件」の画像を画像を張り付けて抗議する者もいた。
「天安門事件」とは、1989年6月4日に北京天安門広場に民主化を求めて集結していたデモ隊に対し、軍隊が武力行使し、大量な死傷者を出した事件である。
他にも、「あなた達(中国)も今からアフガンに駐留するがいい、10年も経たないうちに力尽きて撤退するだろう」
「中国(共)はどうですか?無数の自国民を殺害している」
「中国共産党はジェノサイドを行っている」
「恥知らずな(中共の)悪魔め」などと日本のネットユーザーらは反撃した。
中国人ネットユーザーも批判している。あるユーザーも2機の軍旗のイラストを投稿し反論した。中国国旗を掲げる飛行機から新型コロナウイルス(中共ウイルス)が落下しているのに対して、右側のイラストでは台湾の旗がついている飛行機から救急箱が落ちている、などが描かれている。
同投稿には現在800件近くのコメントが寄せられており、総領事の発言を批判する内容がほとんどだ。薛総領事は6月に着任したばかりだった。
(翻訳編集・李凌)