アフガニスタンのメスアイナックにある銅鉱脈、参考写真(Photo credit should read ROBERTO SCHMIDT/AFP via Getty Images)

アフガンに1兆ドル鉱物資源 タリバンと「友好」な中国共産党はどう見るか


世界は、アフガニスタンで明らかになる惨劇を目撃している。この混迷は、米国の外交政策や同盟関係にとっては失敗だが、米国の敵国、特に中国の共産主義政権にとっては都合の良い状況が生まれた。



20年間、アフガニスタンの山谷で死闘を繰り広げ、「偉大な悪魔」(訳註:米国の傀儡政権と非難する政府軍)を倒したタリバンの上級テロリストは今、どんな気分だろうか。1968年のテト攻勢を生き延びた北ベトナム軍や、一握りのベトコンの老人たちに聞いてみるといいだろう。彼らもその気持ちをわかっている。南ベトナムの「黒い4月」(1975年に共産主義者に政権を奪われた月)は、そのままアフガニスタンの「黒い8月」に同じ光景を映した。

タリバンと戦ってきたアフガニスタンの人々はどんな思いでいるだろうか。かつて、米国およびNATOとは同盟関係であったアフガニスタンにとって、今後何が起きるのか。いや、来たるべき恐怖は容易に想像できる。カブール国際空港を出発する航空機に、必死にしがみつくアフガニスタン人の様子は、タリバンによりもたらされる事態を予期しているからだといえる。
 


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