8月16日、ロシアのカブロフ大統領特使(アフガン問題担当)は、アフガニスタンにあるロシア大使館の職員約100人の一部を退避させる方針で、駐アフガニスタン大使が17日にタリバン側の代表と面会し、外交関係者の安全について話し合う予定だと明らかにした。国内ラジオに明らかにした。写真右は3月にモスクワで会見するカブロフ氏。代表撮影(2021年 ロイター)

ロシア、在カブール大使館を通じタリバンに接触=大統領特使

[モスクワ 16日 ロイター] – ロシアのカブロフ大統領特使(アフガニスタン問題担当)は16日、アフガン情勢について、在カブールのロシア大使館を通じて、タリバン側と連絡を取っていることを明らかにした。

ロイターとの電話インタビューで「カブールで協議を進めている。現時点では全ての接触が現地で行われている。大使館が対応に当たっている」と発言。

同特使によると、タリバンはカブール制圧後にロシア大使館に護衛を配備。「何事もなく極めて冷静に護衛が配備された。大使館がタリバン上層部の特使と連絡を取り合い、大使館の安全を確保する恒久的なメカニズムをまとめる」と述べた。

西側諸国は、在カブールの大使館職員の退避を急いでおり、同特使も国内ラジオに対し、ロシア大使館の職員約100人の一部を退避させる方針で、駐アフガニスタン大使が17日にタリバン側の代表と面会し、外交関係者の安全について話し合う予定だと明らかにした。

ただ、その後、ロイターに対し、退避ではなく「一部の職員が休暇を取る」と述べた。

国内ラジオやRIA通信によると、カブロフ特使は、ロシア政府がタリバンの行動を注意深く見守った上で、新たなアフガニスタンの新たな統治者として認定するか決定すると述べた。

インタファクス通信によると、ロシア外務省は、アフガニスタン情勢について米国と連絡を取り合っていると述べた。

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