中国建築上の十の奇跡(十) ―楽山大仏
楽山大仏は四川省楽山市岷江東岸にあり、大渡河、青衣江という3つの大きな川の合流点に位置します。仏像は唐玄宗開元元年(713年)に彫り始められ、90年余りの時間をかけて、唐徳宗貞元十九年(803年)に完成しました。
石像は崖に彫刻されており、全高71メートル、頭幅10メートル、頭高14.7メートル、足の甲の幅は9メートルと、100人以上が足の甲に座ることが出来ます。石像のバランスが良く、精巧に彫刻されており、見事に荘厳さを表現しています。実は石像には、隠された独創的な排水システムがあります。地元の人々には、石像そのものが山だともいわれています。
楽山大仏は弥勒であり、仏典によれば、「弥勒が現れれば、世界に平和をもたらす」とされ、唐王朝は弥勒を崇拝していました。古代の楽山は岷江、大渡河、青衣江の3つの川が合流する凌雲山麓にあります。川が交わる地点なので、水流が複雑で、頻繁に船の難破事故が起きていました。水難を解消し、旅人と船を見守るため、当時、凌雲寺の住職であった海通法師は比類のない弥勒の仏像を造ることを発願しました。
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