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ラシュモア山の「四巨像」

ラシュモア山国立記念公園(通称:ラシュモア山)を訪れて、その景観の素晴らしさに圧倒されない人はいないでしょう。

しかし、観光客を最も惹きつけるのは、自然に恵まれた緑溢れる景色ではなく、ミケランジェロも羨むような比類のない彫刻作品、山頂に立つ4人のアメリカ大統領の巨大な胸像なのです!

胸像の高さは18メートルもあるため、見逃すわけにはいかないでしょう。

この4つの巨大な胸像は、アメリカの歴史に多大な貢献をした4人の大統領を記念するために、ラシュモア山の山頂において、岩を削り出されたものです。

左から順に、建国の父であるジョージ・ワシントン、独立宣言を起草したトーマス・ジェファーソン、20世紀のアメリカの基礎を築いたセオドア・ルーズベルト、黒人奴隷解放のリーダーであるエイブラハム・リンカーンです。

しかし、山の頂上に彫ってしまうという特異な発想は、そもそも誰のアイデアなのでしょうか?

それは、地元の歴史学者であるドーン・ロビンソン(Doane Robinson)の発想です。

1923年に、ロビンソンは巨大な彫刻を彫るということを構想し、彫刻家のガットスン・ボーグラム(Guzton Borglum)にデザインを依頼しました。

ボーグラムはその挑戦を承諾しました。

1,745メートルの高さでさえも、彼は躊躇しませんでした。

彫刻作業は困難を極めたもので、実際にはそれほど「手作業」ではありません。

何百人もの力で、約45万トンもの岩石を爆発物で除去しました。

花崗岩の上にケーブルで足場を吊るしたり、大統領の顔をセメントで仕上げたりして、14年の歳月をかけて彫刻を行われました。

一歩間違えれば命を落とすかもしれないという非常に危険な現場なので、作業者たちは不安を抱くのは当然です。

幸いなことに、長年にわたって何の事故も起こらず、出来上がった彫刻は驚くべきものでした。

ただ悲しいのは、この彫刻の設計者であるボーグラムは、自分でその成果を見ることなく、完成の数ヶ月前に亡くなってしまったのです。

その後、彼の息子は作業を引き継いだのです。

ちなみに、偶然にも彼の息子がリンカーンという名前だそうです。

(翻訳編集・柳成蔭)

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