写真は7月26日、米国の首都ワシントンD.C.でキューバの自由化を求めるデモ (Photo by Drew Angerer/Getty Images)

キューバの退役将軍5人が相次いで死亡 新型コロナ感染の疑いも

大規模な反政府デモが続くキューバで、退役した将軍の不審死が続いている。キューバ系移民が多く住む米フロリダ州マイアミ市の現地紙「マイアミ・ヘラルド」の報道によると、9日間で5人の退役した将軍が死亡した。

キューバ政府は将軍らの死因について公式発表をしていない。キューバでは新型コロナウイルスの蔓延が続いていることから、ウィルス感染症が死因ではないかと憶測されている。

5人のなかで最もよく知られた人物は、7月24日に死亡した79歳の元キューバ空軍司令官プエンテ(Ruben Martinez Puente)氏だ。同氏は1996年、同国空軍の戦闘機に対し、2機の米国民間セスナ機を撃墜するよう命令した。攻撃を受けたセスナ機は墜落し、乗員全員が死亡している。この事件により、プエンテ氏はマイアミで起訴されていた。

米上院議員マルコ・ルビオ議員は7月28日、自身のツイッター上で「キューバでは9日間に5人の将軍が死亡した。とてもおかしなことだ」と投稿した。

(王文亮)

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