バド香港選手の黒色ウエア 親中派が非難「民主派を想わせる」
東京五輪のフェンシング・男子フルーレ個人で26日、香港の張家朗選手が優勝した。民主主義が著しく損なわれる「香港国家安全維持法」が施行されて以降、香港では抑圧的な空気が立ち込めていた。四半世紀ぶりの金メダル獲得に、街には久方ぶりに歓喜の声があがった。
いっぽう、香港代表選手が黒いウエアを着て出場したことについて、香港の親中派政党関係者は「民主派を想わせる」として非難している。
試合当日、張家朗選手の勇姿を見届けようと、大型スクリーンで東京大会を中継するショッピングモールに、数百人が詰めかけた。張選手がイタリアのダニエレ・ガロッツォ選手を15対11で下すと、吹き抜けのモールには歓声と拍手とともに、「We are Hong Kong(私たちは香港)」の声が響いた。
関連記事
香港の競馬場で、男が身を投げ出した。隠蔽されたと指摘される大規模火災、明かされない犠牲者数。その沈黙に耐えきれず、国際レースの場で声を上げた。
香港紙、りんご日報の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏が国安全法違反などの罪に問われた裁判で、香港の裁判所は12月15日、同氏に有罪判決を下した。量刑は後日、言い渡される
台湾のSNSで、大紀元や法輪功への過去の不信を改め「謝罪しよう」と呼びかける動きが広がっている。中国で新たな事実が相次ぎ浮上し、認識を変えた利用者が増えているためだ。
青森地震の揺れの中、台湾の旅行者が倒れそうなテレビをそっと守った姿に「優しい」「落ち着いている」と反響。混乱の中で見せた小さな優しさが心にしみる。
香港の高層住宅団地宏福苑で発生した大規模火災をめぐり、当局は死者159人と発表。しかし、遺族や市民の間では「実際の死者数や行方不明者はこれを大きく上回る」との声が広がっている。