【医学古今】 見えない経絡の実体
現代医学の解剖学では、網のように全身に張りめぐらされている血管と神経を見ることができます。しかし、漢方医学に記載されている経絡の存在は現在も確認されていません。
漢方医学の理論によれば、経絡は網のように全身に張りめぐらされており、中に真気(しんき)が流れています。経絡の上にツボが分布しており、これが鍼灸治療の時に刺激するポイントになっています。経絡は鍼灸治療だけでなく、漢方医学のすべての治療、例えば推拿(すいな)、按摩、点穴(てんけつ)、整骨、生薬治療などにも欠かせない理論の一つです。
病気の発生原理について、漢方医学では、経絡の流れの滞りに関わっているとみています。何らかの原因で経絡の流れが悪くなったところに病気が発生します。鍼灸治療や漢方治療も、主に経絡の流れを邪魔するもの(邪気)を除去し、その流れを回復する事を目的としています。
関連記事
甘味、酸味、辛味、苦味、塩味は、体を助ける一方で、偏ると負担にもなります。中医学の五味から食事を見直します
ブルーベリーの抗酸化作用を最大限に引き出すには、食べ方・保存法・組み合わせが重要です。冷凍保存のメリットや牛乳・鉄との相性、腸内細菌との関係をわかりやすく解説します
ボリビアの雲霧林で、小型の野生ネコが新種と確認されました。遺伝子解析が明らかにした進化の違いと保全課題を紹介します
目の乾きや視界のぼやけは、ホルモン変化と関係することがあります。涙、角膜、マイボーム腺への影響とケアを解説します
よくあるラクナ梗塞は、血管の詰まりだけでは説明できない可能性があります。血管壁の異常に注目した研究を紹介します