「万物に魂がある」 死んだ恩人の弔問に現れた老ゾウ
アジアゾウといえば、中国雲南省の森林にいたゾウの群れ10数頭が先日、なぜか省都・昆明の市街地まで「遠征」してきて大騒ぎとなり、人々の驚きを買いましたが、こちらの話題は、悲しみの中にもしみじみとした情愛を感じさせるお話です。
インド南部のケララ州にある村で6月3日、ゾウの調教師をしていたナールという男性がガンで死亡しました。ナールは、人生の全てをゾウとともに過ごし、村の誰からも尊敬されるゾウ使いの名人だったのです。ナールが、生涯をかけてゾウの調教をした歳月は60年にも及びます。
そんな人徳者であったナールの葬儀は、村を挙げての盛大なものになりました。悲しむ遺族の泣き声が響くなか、25キロの道を歩いて葬儀に駆け付けたのは、なんと年老いた1頭の雄ゾウでした。
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
むずむず脚症候群はパーキンソン病リスクと関連する一方、治療薬が発症を抑える可能性も示されました。最新研究が明かす両疾患の意外な関係と、正確な診断の重要性を解説します。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
透析患者の命を脅かす心筋梗塞リスクを、魚油が大きく下げる可能性が示されました。大規模臨床試験が明らかにしたオメガ3の効果と注意点を解説する注目の研究報告です。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。