元英国外交官のロジャー・ガーサイド(Roger Garside)氏は、中国経済を発展させたのは共産党ではなく、中国人民だと述べた。写真は中国上海市で街を行き交う市民たち(NOEL CELIS/AFP via Getty Images)

英元外交官「中国の経済を成長させたのは中国人民だ」

元英国の駐中国外交官であるロジャー・ガーサイド(Roger Garside)氏は23日、米オンライン週刊誌「The Wire China」のインタビューで、「中国経済を発展させたのは中国共産党ではなく、中国人民である」と発言した。同氏はまた、中国での政権交代や指導者交替の可能性とその理由について言及した。

中国共産党は過去40年間、驚異的な成長を遂げたのは、国有企業、共産党、そして中国の特色を備えた社会主義のおかげだと宣伝してきたが、同氏は「これには同意できない。中国の経済を強くしたのは中国の人民と民間企業とその活力だ」との見方を示した。

その理由について、「中国は道徳的危機、拡大し続ける大きな社会的不平等、知識と文化の停滞、統治者と被統治者間の信頼の欠如、同僚間の信頼の欠如、世界各国との大きな不信頼関係など長年にわたる根深い問題に苦しんでいる。しかし、これらの問題はいずれも全体主義体制では解決できず、あるいは効果的に対処できない問題ばかりだ。どんなに繕っても、政治改革がなければ、中国経済の健全な発展に不可欠な自由市場経済への移行はできない」とした。

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