<書評>遠藤誉著「裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史 習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐」
「中国共産党の歴史は、血塗られた野望と怨念の歴史だ」(同書まえがき)。
中国研究の第一人者である遠藤誉氏のこの一文は、まさに正鵠を射ているという一言に尽きる。その言葉の後に、遠藤氏は「それを正視するには、『鄧小平神話』を瓦解させなければならない」と続けている。
この「鄧小平神話を瓦解させる」という一点に、同書の精力が集中されているといってもよいだろう。80年代から今日まで約40年続いた「赤い資本主義」は、もとより鄧小平が唱えたものだが、表面上の経済発展とは裏腹に、すさまじい拝金主義と社会道徳の崩壊を招いたことは否めない。
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