【医学古今】
疫病と闘う漢方医学の知恵
急性、発熱性、強い伝染性がある病気は、漢方医学では「疫病(やくびょう)」と称します。春の時期に発生した疫病は、「春温」また「温疫」、「時行」とも言います。以前、韓国で流行っていたMERS(中東呼吸器症候群)は「春温」の理論を参考にして治療対策を講ずることが可能だと思います。
温病理論の中に「温邪上受、首先犯肺」という言い方があります。つまり、春温の症状は先ず呼吸器から始まるという意味です。MERSに見られる高熱、咳、呼吸困難などの症状は、「春温」でもよく見られる症状です。
治療は清温解毒の方針で行いますが、よく使われる処方は「銀翹散(ぎんぎょうさん)」であり、これを基礎処方として加減すれば、「春温」初期の症状にほぼ対応できます。咳、呼吸困難などの症状が強い場合、「麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)」という処方と合わせて使えば、より効果的でしょう。
関連記事
落ち着きがない、集中できない、衝動的に動く。ADHDに見える症状の背景に、睡眠や視力、栄養など別の要因が隠れていることがあります。
記録的大雨で成田空港に約7千人が足止めされた夜。混乱の中で国籍を超えて広がったのは、静かに順番を待つ「秩序の連鎖」だった。孔子の「克己復礼」の精神を通じ、人々を自然と動かす「礼」の力を読み解く
コーヒーは心臓に悪い――そうとは限らないようです。新声明は、適量の濾過コーヒーが心血管リスク低下と関連する可能性を示しました。
植物に意識はあるのか。答えはまだ出ていません。ただ、植物が合図を送り、記憶し、判断するように見える研究は増えています。
関節の痛みやさまざまな不調によって、体を動かすことが難しい場合があります。そんなときに役立つのが、静止したまま行うこれらのエクササイズです。