【医学古今】

眼精疲労のツボ治療

眼精疲労に使えるツボはたくさんあります。目の周りのツボとして晴明(せいめい)、攅竹(さんちく)、糸竹空(しちくくう)、瞳子髎(どうしりょう)、太陽(たいよう)など、また玉枕(ぎょくちん)、風池(ふうち)など後頭部のツボをよく使います。

 その他に臓腑理論にしたがって、目に関連する経絡上のツボを取ります。目は肝に属する器官であり、目の状態は肝臓と密接に関係していると考えられています。漢方医学の古典『黄帝内経』には「肝受血而能視」、つまり、肝臓に十分な血液を蓄えれば、目の視力が維持できると解説があります。逆に言えば、もし肝臓の血液の蓄えが不十分であれば、視力に問題が生じやすくなります。そのため、よく肝に関係するツボを取って治療します。例えば、背中の肝兪(かんゆ)や足背部の肝経の太衝(たいしょう)などのツボを使います。

 もう一種類のツボの取り方は経験穴です。例えば手背部の合谷(ごうこく)と足首内側の三陰交(さんいんこう)の組み合わせや腰背部の腎兪(じんゆ)と足三里(あしさんり)の組み合わせはこの類に属します。

▶ 続きを読む
関連記事
ツボ押しや食事の工夫、目の休ませ方など、家庭で実践できる9つの方法で視力をサポート。高価な治療に頼る前に、日常習慣を見直してみませんか。
スマホの長時間使用は、視力低下、聴力障害、心血管リスク、姿勢異常、生殖機能低下、メンタル不調まで関係します。専門家が指摘する6大リスクと減らし方を紹介。
スマホやパソコンによる目の疲れを和らげるには、食事で目を支える栄養を補うことが大切です。ピスタチオや濃い緑の葉野菜、黄色い野菜・果物には、視力の維持を助ける成分が豊富。効果的な摂り方も解説します。
近視は単にメガネが必要になる問題ではなく、将来の眼疾患リスクを高めます。最新の近視抑制法と、家庭でできる「20-20-20ルール」や画面との距離など、子供の視力を守る実用的な方法を解説します。
偶然の電流ミスが導いたのは、角膜を切らずに再形成する新技術。数百万人の目を救う可能性を秘めた発見の物語。