【医学古今】 関元穴に灸療の効果
関元穴(かんげんけつ)は腹部の中心線上、へそから恥骨までの連線を5等分にして、恥骨から5分の2のところにあります。このツボは虚弱体質の人の冷え症、脳卒中、不眠、腹部の冷えによる腹痛や膨張感、慢性の咳、喀血、便尿の失禁、慢性下痢、便秘、頻尿、遺尿、遺精、インポテンツ、淋病、閉経、不妊、血尿、血便、排尿障害などの様々な症状に使えます。
このツボの効果を発揮するためには鍼の刺激より灸の方が良いでしょう。また、お灸を多く据えるほど効果が得られます。古典の記録では、数百荘から数千荘までお灸する例もあります。1荘とは米粒ぐらいのモグサで1回施灸することです。
私は古人の経験を参考にして、数人の虚弱体質の患者さんの関元に9荘前後のお灸を据えました。とても良い反応が得られました。
(漢方医師・甄 立学)
関連記事
中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は20日に来日。待望の2025年神韻世界巡回ツアーが23日に日本の名古屋で開幕する。
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。