【医学古今】
現代人に嫌われる打膿灸
打膿灸(だのうきゅう)は中国で化膿灸(かのうきゅう)、或いは瘢痕灸(はんこうきゅう)と呼ばれ、古代によく使われた灸療方法の一つです。この治療効果は非常に高いのですが、現代人にはあまり人気がないようです。
打膿灸とは、大豆ぐらい大きさのモグサを背中や腹、足などの施灸部位に数回施灸した後、その部位に膏薬を塗り、灸痕の化膿を促して排膿させるという方法です。古代には腫瘍、脈管炎、喘息、慢性胃腸疾患、慢性ウイルス性肝炎、頻尿と遺尿、腰痛症や関節痛、高血圧症、肺結核、虚弱体質、冷え症、不妊症などにこの方法が広く使われていました。しかし、現代では中国でこの方法を使う人は少なくなり、日本では東京都墨田区の遍照院灸点所、大阪市南区の無量寺などの灸点所しか行われていないようです。
この方法があまり普及しない原因としては、直接皮膚を火傷させるため、かなりの痛みがあることや、施灸後2週間ぐらいは膿を排出するため、日常生活に困難をきたすことなどが挙げられます。また、皮膚に痕が残ってしまうことも嫌われる原因となっています。
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