(peter pearson/Creative Commons)
≪医山夜話≫ (61)

ルイのオートバイの旅

人は人生の中で、記憶に残る瞬間というものがひとつやふたつあるものです。それは、例え衝撃的な出来事でなくても、何かの拍子に蘇ります。その人にとって、その一時は、とても意味のある出来事なのです。

 私には2歳離れた兄がいて、よく二人で一緒にいろいろな計画を話しました。その頃、家には1台の中古の自転車しかなく、いつもパンクさせては、タイヤを何度も修理していました。そこで私たちは、ある「野心的な計画」を立てました。

 ある晩のこと、夕飯を食べた後に計画通り、兄が母にその「野心的な計画」を語り始めました。私はこっそり隠れて二人の会話に聞き耳を立てていました。

▶ 続きを読む
関連記事
肉や卵だけを食べるカーニボア食は、危険な流行か、治療の道具か。腸、栄養、心臓への影響を科学的に考えます
1200年の歴史を誇る京都の「西陣織」をはじめ、存亡の危機に瀕する日本の伝統工芸の過酷な現実と課題を浮き彫りにした一編。市場原理と文化継承の葛藤を描きつつ、手仕事の価値を後世へ残すための責任と希望を問いかける
今日、歯が痛くても抗生物質があり、暑くてもエアコンがある。当たり前すぎて気づかない現代の恩恵を、先祖の目線から見つめ直してみると、日常への感謝が自然と湧いてきます
甘味、酸味、辛味、苦味、塩味は、体を助ける一方で、偏ると負担にもなります。中医学の五味から食事を見直します
ブルーベリーの抗酸化作用を最大限に引き出すには、食べ方・保存法・組み合わせが重要です。冷凍保存のメリットや牛乳・鉄との相性、腸内細菌との関係をわかりやすく解説します