【医学古今】
左側の病気に右側のツボで治療
体の右側の症状を治療するために左側のツボ、左側の症状を治療するために、右側のツボを使う場合がよくあります。漢方医学の古典『黄帝内経』の中で、このような取穴法を「巨刺」(こし)あるいは「繆刺」(びゅうし)と呼びます。
「巨刺」と「繆刺」は同じように左右交叉の取穴法ですが、「巨刺」は邪気が経脈の中にある時に、「繆刺」は邪気が絡脈の中にある時に使います。一般的に、邪気はまず皮膚に侵入し、それから次第に孫脈、絡脈、経脈、六腑、五臓の順番に深く侵入しますから、邪気が絡脈、或いは経脈の段階に留まれば、絡脈や経脈の特有の症状が現れるので、その時、「繆刺」か「巨刺」の取穴法で治療します。
『黄帝内経』の「繆刺論」に以下の例が記載されています。邪気が足少陰の絡脈に侵入し、心痛、胸満などの症状を起こしたら、足少陰腎経の然谷(ねんこく、内側の踝の下方)というツボを取って治療します。その場合に左側に症状があれば、右側のツボを取り、右側に症状があれば、左側のツボを取ります。
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