【医学古今】
左側の病気に右側のツボで治療
体の右側の症状を治療するために左側のツボ、左側の症状を治療するために、右側のツボを使う場合がよくあります。漢方医学の古典『黄帝内経』の中で、このような取穴法を「巨刺」(こし)あるいは「繆刺」(びゅうし)と呼びます。
「巨刺」と「繆刺」は同じように左右交叉の取穴法ですが、「巨刺」は邪気が経脈の中にある時に、「繆刺」は邪気が絡脈の中にある時に使います。一般的に、邪気はまず皮膚に侵入し、それから次第に孫脈、絡脈、経脈、六腑、五臓の順番に深く侵入しますから、邪気が絡脈、或いは経脈の段階に留まれば、絡脈や経脈の特有の症状が現れるので、その時、「繆刺」か「巨刺」の取穴法で治療します。
『黄帝内経』の「繆刺論」に以下の例が記載されています。邪気が足少陰の絡脈に侵入し、心痛、胸満などの症状を起こしたら、足少陰腎経の然谷(ねんこく、内側の踝の下方)というツボを取って治療します。その場合に左側に症状があれば、右側のツボを取り、右側に症状があれば、左側のツボを取ります。
関連記事
100万年未満の若い系外惑星「Elias 2-24 b」を確認。惑星形成の初期段階を観測する貴重な手がかりです
耳垢は汚れではなく、耳を守る大切な仕組みです。掃除しすぎの注意点と、受診すべき耳のサインを解説します
空に浮かぶ雲の移ろいや詩歌・禅の教えを通じて、天地の大きな秩序と生命のあり方を説く一文。俗世の執着や悩みを離れ、ふと空を見上げて自らの歩みを見つめ直したくなる思索的なエッセイ
思春期のぎこちなさは、失敗ではなく成長の一部。恥ずかしさや試行錯誤が、社会性と自分らしさを育てます
うつむき姿勢や長時間の座り仕事で悪化する頭痛は、首が原因の頸性頭痛かもしれません。見分け方と対処法を紹介します