古代中国の物語
誘惑に打ち勝ち、幸運が舞い込む
昔、子供たちがこっそりいたずらをすると、「お天道さまが見ていますよ」と祖父母からたしなめられたものです。今はそのような言葉も聞かれなくなりましたが、「良いことも悪いことも、自分の行いは天から見られている」ということを、常に心に刻んでおくことは、とても大事なのではないでしょうか。因果応報の理を説いた古代中国の物語をご紹介しましょう。
明朝の頃、孫厚(そんこう)という知識人がいました。彼は非常に貧しかったため、裕福な家に身を寄せ、書き物の模写などをして暮らしていました。
ある夜、この家の下女がこっそりと孫厚の部屋に入ってきました。若くて美しい下女は、彼と一夜を共にしたいと懇願します。これは二人だけの秘密ですよ、と言って彼女が近づいてきましたが、孫厚はきっぱりと断りました。孫厚は彼女を叱責すると、すべての人間の行いは天に見られているという道理を話し、引き返すよう諭しました。
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