ブルドーザー。イメージ写真(LIU JIN/AFP via Getty Images)

「先祖の墓がサトウキビ畑に」墓参りの男性があぜん=中国・広西

毎年4月4日は中国の伝統行事の清明節(せいめいせつ)である。家族そろって祖先の墓に足を運び、お供えをしたり、お墓の掃除をして、ご先祖様にご加護と平安を祈る日とされている。

しかし、広西のある家族が祖先の墓へ訪れたところ、所有する3つのお墓がなくなっていることに気づいた。墓地はブルドーザーによって平地にされ、サトウキビ畑に変わっていた。中国のニュースサイト「澎湃(ほうはい)新聞」が報じた。

それによると、墓碑もどこかへ捨てられたという。現場では1台のショベルカーが土地をならしており、サトウキビを植えようとしている人たちもいたという。

蘇さんによると、この墓地は村から提供されたもので、法律上他の人に貸すことはできない。しかし村の役人は、お金のために個人的にその土地をサトウキビ栽培用として第三者に貸した。事前の許可を得ることも、連絡もなかったという。

報道によると、蘇さん家族は地元に4つの墓を持っており、現在1つだけが残っている。

この出来事が報道されたのち、ネットユーザーらは相次ぎ、地元の村役人を非難した。

「他人の先祖の墓を掘り返すなんて、誰に与えられた権利だ?」

「罰が当たるのが怖くないのか?」などのコメントが残されていた。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]