訪中のマレーシア外相、「王毅氏がアニキ」 国内から非難噴出
マレーシアのヒシャムディン・フセイン(Hishammuddin Hussein)外務大臣は1日、初めて中国を訪問し、福建省で中共の王毅外相と会談した。会談では王毅外相のことを「アニキ」と呼び、国内世論の批判にさらされた。
会談後の共同記者会見で、フセイン外相は「新型コロナウイルスに関わる協力や対策など、今後も両国間の関係を強化していきたい」とし、両国の友情について、「私たちは一つの家族だ」と北京語で語った。
それを聞いた王外相はすぐさま親指を立てた。
その後、フセイン外相は王外相に対し、英語で「あなたは永遠に私のアニキだ(You will always be my elder brother)」と述べた。その後、すぐにまた北京語に切り替えてジェスチャーを交えながら、大げさに「私のアニキだ」と再度口にした。
王外相は英語で「私たちは兄弟だ(We are brothers)」と答えた。
この映像がマレーシアで放送された後、各メディアは一斉に批判した。ネットユーザーは「これで晴れて親戚になった」と皮肉った。
同国野党・人民正義党(PKR)の指導者アンワル・イブラヒム(Anwar Ibrahim)氏は、フセイン外相に「私のアニキ」の発言の撤回と国民への謝罪を要請した。
「(フセイン氏は)マレーシアを外国の操り人形の地位に置いているように見える」「(マレーシアは)中立国として、世界のどの大国にも媚びるべきではない。彼の発言はわが国への侮辱だ」とイブラヒム氏は付け加えた。
フセイン氏は、「私のアニキ」発言は王毅氏に向けたものであり、マレーシアと中国の関係についてではないと釈明した。
中国はマレーシアにとって、最大の貿易相手国である。
(大紀元日本ウェブ編集部)
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。