≪医山夜話≫(41)
漢方も急病を治療できる
私の鍼灸医術は先祖から代々伝わってきたもので、私はこれを大切にし、謹んで医療行為を行なっています。
私の診療所には三つの診察室があり、大半の時間は何事もなく平穏に過ごしています。出入りする患者にはさまざまな症状を訴え、さまざまな人種、さまざまな年齢の方がいます。しかし、時には「非常事態」が発生して、医者を困らせる重症患者が来ることもあります。
「このような患者をどうして救急に搬送しないのか? 漢方医に舌と脈を診てもらうのは、時間の無駄ではないか?」と、読者は心配するかもしれません。急性疾患を治療するのは西洋医学で、漢方医学では慢性病しか治療できず、急性の患者には対応できないと考える人が多いでしょう。実は、緊急手術を要する場合を除き、漢方医学でもかなりの急性疾患に対応することができます。例えば、私の診療所に来られる患者の中には、狭心症の発作、吐血、熱中症、一時失神、喘息の急性発作を起こして来られる方もいます。鍼灸治療を施すと、いずれも病状が改善しました。
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。