「事件の真相→党の必要な情報→加工改造→中央テレビのニュース→愛党」。どんなに恐ろしい事件であっても、統制されたメディアに加工されたら、すべて党の賛美歌になる(挿絵=大紀元)

【党文化の解体】第3章(3)

(2)平常時の国民に対する洗脳宣伝は、中央宣伝部が主導する

 英語の「Propaganda」(プロパガンダ、宣伝)という言葉は、洗脳、欺瞞の意味合いがあり、マイナスのイメージを持つ言葉である。だが、ナチスと共産党の辞書の中では、「宣伝」という言葉はプラスの意味を持っている。古くからこれまでの政治体制を調べてみても、ただナチスと共産党の体制にだけ、「宣伝部」という中央機関が設置されている。「改革開放」の政策を実施してから、中共は自らの国際的なイメージを考慮して、宣伝部の英語名称を 「Publicity Department」(広報部)と改称したが、その性格は少しも変わっていない。中共中央の直属機関である中央宣伝部(中宣部)は、中共が中国のマスコミと国民の精神を統制するための専門機関だ。

 ここ数十年来、中共は始終、イデオロギー領域の完全掌握を共産党の死活問題として重視してきた。中共は中宣部を通じて全国の世論動向を掌握し、「党」の意志を伝達し、国家の宣伝機関を通じて、民衆に対して洗脳宣伝を繰り返し実施して、全国民の思想を中共中央の意図に合わせて統一させてきた。中国の二千社余りの新聞社、一万種近くの雑誌、千社以上のラジオ・ TV 放送局、何十万というインターネットサイトは、すべて中宣部と各級宣伝部門により管理されている。

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