(Reurinkjan/Creative Commons)

チベットの光 (28) 風水のよくない建物

時間が経つにつれて、ウェンシーは建物全体を壊し終え、木材と石材全部を山の下へと運んだ。すべての工程を終えると、師父はウェンシーを北の山の山頂へと連れて行った。「怪力君、この前は、わたしはどうも酒に酔っていたようだ。今度はここに僧房を築いてくれ」

 「先生…」話の最後にウェンシーが口を開いた。「私が建てても壊せと言われますが、私が無駄な作業をするのはいいとしても、先生がお金を浪費するだけです。今度はよくお考えになって、間違いがないようにしてください」

 「安心しろ、今度は、わしは酒には酔っておらん。仔細を話せば、わしは今度ここに、三角形の家を建ててほしいのじゃ。今度は壊せとは言わん」

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