チベットの光 (27) 石屋を建てては壊す
ウェンシーがこの石屋を建ててから、しばらくの時間が経過した。彼は疲労や孤独の労苦を思わなかったばかりか、このとめどない仕事の間は、母親の怨恨や殺人、雹を降らせたことなどを忘れることができた。
だんだんとこの石屋が出来上がり、半分ほどできたところで尊者の師父がやってきた。
「怪力君、わしは前に思いつかなかったのだが、ここは駄目だ。だから、ここに建てるのはやめた。もうこの石屋はさっさと打ち壊して、石を全部山の下まで持ち帰ってくれ」。師父はこれだけいうと、さっさと行ってしまった。
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