【ほっこり池】生きる

 命短し、恋せよ乙女。朱き唇、あせぬ間に。

 黒澤明監督の『生きる』(1952)。もう69年前の映画であるとは、それ自体が驚きですが、そのタイトルの重みといい、描かれた人間模様といい、令和の私たちが見ても十分に心を打つ名作と言ってよいでしょう。

 名優・志村喬さん演じるのはワタナベという初老男。市役所の市民課長ですが、仕事への意欲を全く持てない、抜け殻のような人物です。その役所も、山積みの書類に判を押すだけの無気力状態。ある日、胃癌がみつかり、余命いくばくもないと知ってからのワタナベ課長は、一転して「仕事の鬼」となり、市民の要望である公園作りに最後の命を燃焼させます。

 命には限りがある。だからこそ今を生きる。夜中のブランコで一人歌いながら、笑って死ぬのも悪くないと、映画を見たときの感想を思い出しました。

(慧) 

関連記事
胆石は、多くの人に見逃されがちな健康リスクです。胆嚢内で硬化した結石が形成されると、消化に関連する問題や激しい痛みを引き起こす可能性があります。無症状で発見が遅れることもありますが、適切な知識を持つことで予防と早期対応が可能です。この記事では、胆石の原因、リスク要因、診断方法から、手術や自然療法による治療法までを詳しく解説します。健康的な生活習慣を取り入れることで、胆石のリスクを減らしましょう。
慶應義塾大学の研究で明らかになった健康長寿の鍵とは。老化予防と7,500歩の歩数がもたらす効果をご紹介します!
カルシウム不足が引き起こす体の不調とは?夜中の足の痙攣や骨粗鬆症を予防するために、毎日の食事での対策を解説します。
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。