【医学古今】 便秘に効く鍼灸治療

長期にわたり便秘に悩まされている人は少なくありません。現在使われている便秘薬は、市販の漢方薬を含めて寒性のもの(熱を抑える作用がある)が多く、使用し続ければ、体を冷やし、胃腸機能がますます弱くなる可能性があります。また、便秘薬は一時的に便を通すだけで、根本的な解決方法ではありません。便秘体質を改善するには、鍼灸治療がお勧めです。

 鍼灸治療の場合、体質によって使うツボが違います。長期に下剤を使用し、体が冷えて胃腸機能が弱くなっている人の場合、神闕(しんけつ)、大敦(だいとん)、照海(しょうかい)などのツボにお灸をすれば、割合良い効果が得られます。

 神闕とは、つまり臍(へそ)です。臍の中に塩を入れてその上に豆粒ぐらいのもぐさを載せ、周りが温かくなるまで繰り返しお灸をします。1日1回か、1日おきでも良いでしょう。

▶ 続きを読む
関連記事
寝返りを打っただけで、突然ぐるぐるめまいがすることがあります。原因は、耳の中の小さな「石」かもしれません。
肉や卵だけを食べるカーニボア食は、危険な流行か、治療の道具か。腸、栄養、心臓への影響を科学的に考えます
1200年の歴史を誇る京都の「西陣織」をはじめ、存亡の危機に瀕する日本の伝統工芸の過酷な現実と課題を浮き彫りにした一編。市場原理と文化継承の葛藤を描きつつ、手仕事の価値を後世へ残すための責任と希望を問いかける
今日、歯が痛くても抗生物質があり、暑くてもエアコンがある。当たり前すぎて気づかない現代の恩恵を、先祖の目線から見つめ直してみると、日常への感謝が自然と湧いてきます
甘味、酸味、辛味、苦味、塩味は、体を助ける一方で、偏ると負担にもなります。中医学の五味から食事を見直します