【漢詩の楽しみ】石壕吏(石壕の吏)
暮投石壕邨、有吏夜捉人、老翁踰牆走、老婦出門看、吏呼一何怒、婦啼一何苦、聴婦前致詞、三男鄴城戌、一男附書至、二男新戦死、存者且偸生、死者長已矣、室中更無人、惟有乳下孫、孫有母未去、出入無完裙、老嫗力雖衰、請従吏夜帰、急應河陽役、猶得備晨炊、夜久語聲絶、如聞泣幽咽、天明登前途、獨與老翁別。
暮に石壕邨(せきごうそん)に投ず。吏(り)有り、夜に人を捉(とら)う。老翁(ろうおう)牆(かき)を踰(こ)えて走る。老婦(ろうふ)門を出でて看る。吏の呼ぶこと一(いつ)に何ぞ怒れるや。婦の啼(な)くこと一に何ぞ苦しきや。婦の前(すす)んで詞(ことば)を致(いた)すを聴くに、三男(さんだん)は鄴城(ぎょうじょう)の戌(まも)る。一男(いちだん)の書を附して至れるは、二男(にだん)新たに戦死すと。存する者は且(しばら)く生を偸(ぬす)み、死する者は長(とこしえ)に已(や)みぬ。室中、更に人(ひと)無く、惟(ただ)乳下の孫有り。孫に母の未(いま)だ去らざる有るも、出入に完裙(かんくん)無し。老嫗(ろうおう)力衰えたりと雖(いえど)も、請う吏に従いて夜帰せん。急ぎ河陽役に応ぜば、猶(なお)晨炊(しんすい)に備うるを得ん。夜久しくして語声(ごせい)絶え、泣いて幽咽(ゆうえつ)するを聞くが如し。天明(てんめい)前途に登り、独(ひと)り老翁と別る。
詩の大意は以下の通り。
関連記事
「いい塩梅」の語源は、文字どおり塩と梅。梅を漬けると生まれる梅酢と塩の加減から生まれた言葉は、やがて人間関係や国を治める知恵を表す言葉へと広がっていきました。
寛大な人は特別な性格だからではなく、周囲の人の気持ちや変化に気づく力が高いのかもしれません。研究が示す「寛大さを育てる方法」を紹介します。
慢性炎症は、老化や糖尿病、認知症など多くの病気の背景にあると考えられています。専門家が、免疫バランスと腸内環境の関係、そして健康寿命を延ばすために今日からできる習慣をわかりやすく解説します。
肩や首の痛みの原因と対処法を、リハビリ専門医が解説。正しい座り方・枕の選び方・毎日できる3つのストレッチで、慢性化する前にセルフケアを始めましょう
30代、40代のビタミンD不足が、将来の脳の健康に影響するかもしれません。最新研究では、認知症の症状が現れる何年も前から脳に変化が起きる可能性が示されました。今からできる対策をわかりやすく紹介します。