米大統領選挙が膠着する3つの主因
11月3日に投票開始日を迎えた米国大統領選挙は膠着状態が続いている。今回の選挙は米国の将来を決める重要なイベントである。トランプ大統領の言葉を借りると、米国民は今回の選挙を通して「アメリカン・ドリーム」か、あるいは「社会主義」かを選ばなければならない。
トランプ政権過去3年間の業績をみれば、本来なら、トランプ大統領の再選は約束されたと言えよう。しかし、最終投票者数が過去最大の1億5000万人になる今回の選挙は、正義と邪悪の戦いの場となっている。不正行為を除き、以下の3つの主因で、米大統領選挙で接戦と混乱が続いていると考える。
米国では、政治的二極化の事例は、南北戦争の前後、進歩主義時代、大恐慌期などにみられたことがある。しかし、20世紀に入ってから、政治的二極化は急速に進んでいた。米ブラウン大学経済学者のジェシー・シャピロ(Jesse Shapiro)氏が今年1月20日に他の研究者と共著した新しい調査報告では、過去40年間、米国での政治的二極化の進行のペースは、カナダ、イギリス、オーストラリア、ドイツより早いという。
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