中国「千人計画」参加の米エネルギー専門家に有罪判決
ニューメキシコ連邦裁判所は、国立研究所の科学者トラブ・ルックマン(Turab Lookman)氏に対して、中国の海外高度人材招致プログラム「千人計画」に参加していたことを隠ぺいしたとして、執行猶予5年と7万5000米ドルの罰金を言い渡した。
ルックマン氏は新型コロナウイルスの流行と持病の心臓病を理由に収監は行われない。しかし、5年の執行猶予期間内に、ニューメキシコ州を離れることは禁じられている。
ルックマン氏は1999年以来、米国エネルギー省傘下の国立研究機関「ロスアラモス国立研究所」に勤務している。同研究所は、核兵器設計を専門とする米国の2つの研究所のうちの1つであり、安全保障、宇宙探査、再生可能エネルギー、医学、ナノテクノロジー、スーパーコンピュータなどの分野をカバーする世界最大級の科学技術研究機関である。
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