中国、鶏西市の女性幹部2人拘束、米亡命の元副市長「報復措置だ」と批判
中国当局は8月25日、米国に亡命した黒龍江省鶏西市の元副市長、李伝良氏の元部下2人を拘束したと発表した。2人の部下と親しい関係にある李氏は拘束が自身への報復だと述べた。李氏は19日、大紀元の取材を受け、中国共産党から脱退すると宣言した。
中国共産党情報サイト「中国共産党新聞網」は25日、鶏西市保障性安居工程建設弁公室の王明秋・副主任(52、女性)と、同市人民政治協商会議の田錦霞・調査研究員(58、女性)が「規律審査と監察調査を受けている」と発表した。
李伝良氏は、王氏ら2人の拘束は「明らかに私への報復」だと非難した。8月中旬、李氏は米国に亡命した後、大紀元や他の中国語メディアで亡命の経緯を紹介し、中国共産党の内情や腐敗の実態、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の情報隠ぺいについて暴いた。
「2人の拘束は、中国共産党政権の下で、中国に全く法治がないことを改めて反映した。党員や党幹部であっても党に異議を唱えたら、共産党が濡れ衣を着せて、恣意的に人を拘束するからだ」
季氏は、「王さんと田さんは部下だったが、友人でもある」と述べた。2人は中国共産党体制内の腐敗や不正行為について、公に批判したことがある。このため以前、上層部からの事情聴取を受けていたという。
李氏が米国に亡命後、中国当局は同氏の親族や友人らを脅迫し続けている。「これは共産党の常套手段だ。共産党を恐れているなら、共産党はますます横暴になる」と語った李氏は、今後も海外で中国共産党を暴いていくとした。同氏は、国際社会が拘束された元部下らを応援するよう呼びかけた。
(翻訳編集・張哲)
関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]