米企業機密盗んだ中国人女性科学者、千人計画参加を認める
「千人計画」に関与した中国出身の科学者、陳莉(46)は7月30日、米地方裁判所で行われたビデオ会議で、罪を認めた。陳は、他人と共謀してエクソソーム研究の小胞および小胞分離に関する企業機密を盗んだ罪に問われている。
米司法省の同日の発表によると、陳容疑者は個人の経済利益のために犯行に及んだという。
2019年7月、陳容疑者と共犯者である夫はカリフォルニア州で逮捕され、翌月オハイオ州コロンバスの連邦裁判所に出廷した。2人は、オハイオ州ネーションワイドチルドレンズ病院の別々の研究所にそれぞれ10年間勤務していた。2人は共謀して勤務先の研究所からエクソソーム研究に関する機密情報を少なくとも5つ盗んだ。2人は情報を中国に渡し、報酬を受け取っていた。
関連記事
中国政府が進める海外高度人材招致プログラム「千人計画」への関与を隠蔽していたとして有罪判決を受けたハーバード大 […]
米共和党の上院議員2人は7月29日、エネルギー省(DOE)の国立研究所に就職を希望する中国やロシアからの外国人 […]
中国による米国の情報の不正取得は、科学技術の分野を超え、中央銀行に当たる連邦準備銀行(FRB)にまで及んでいる […]
米司法当局は7日、2人の中国系学者に経済スパイなどの罪でそれぞれ有罪判決を言い渡した。専門家は、中国政府は米国 […]
トランプ米政権下で司法長官代理を務めたマシュー・ウィテカー氏は、司法省が人種差別を煽っているとして取りやめた「チャイナ・イニシアチブ」について中国共産党の国家安全保障の脅威に対処するものだったと強調した。