未来投資会議、拡大メンバーで議論開始 ウィズコロナ社会の在り方提示

[東京 30日 ロイター] – 政府は30日午後、未来投資会議(議長:安倍晋三首相)を開催し、新たに専門家や民間議員を加え、ウィズコロナ・ポストコロナ社会を見据えた新たな社会像の基本理念について課題を整理した。新しい働き方として、リモートワークによる地方創生やデジタルトランスフォーメーション推進による分散型居住実現、特定の国に依存しないサプライネット構築などを理念として掲げた。

主な課題として、「新しい働き方の定着と一極集中の是正」を掲げ、ローカル5Gの整備などデジタルトランスフォーメーションの地域実装を通じた地方創生の推進について話し合った。とりわけ、20―30歳台の若年層やテレワーク経験者の間で地方移住への関心が高まっており、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京圏への転入超過数が減少しているという。その他、フリーランスの健全な拡大と適正な保護の検討、オンライン診療など地域における医療提供体制の整備なども議論が行われた。

「人々の間の信頼・接触の回復」に関する課題として、海外出張や対面での会議が減少していることで、ビジネスのトップ同士の動きや研究開発が停滞しているという意見が経済界から出ているといい、海外との人・物の動きの再開や、2030年に訪日外国人6000万人という観光立国への軌道に回復させるため、検査体制拡充と段階的人流回復のルール整備が提示された。

▶ 続きを読む
関連記事
高市総理はベトナムで演説し、提唱10年を迎える「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の進化を宣言。宇宙・半導体での日越連携や、エネルギー安保を柱とする「パワー・アジア」構想、安全保障能力強化支援(OSA)の拡充を通じ、地域の自律性を高める新たな指針を示した
高市首相のベトナム訪問し日越首脳会談を行った。両国は「経済安全保障」を新たな協力の柱に位置づけた。半導体やAI、宇宙、エネルギーなど、未来に向けた強固な連携と今後の展望を伝える
イランがパキスタンを通じて米国に新たな交渉案を提出し、国際原油価格は小幅に下落した。一方、ホルムズ海峡の封鎖でエネルギー市場と物流への影響は続いており、米国はイラン産原油の中国向け取引や関連金融ネットワークに追加制裁を科した
激動の国際情勢の中、ハノイに到着した高市首相がベトナム新指導部との直接会談へ。エネルギーや重要鉱物など経済安保をめぐる「包括的戦略的パートナーシップ」、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」はどう進化するのか? インド太平洋の未来を紐解く外交の舞台が始まる
日本とオーストラリアは1日、重要鉱物分野における二国間協力を経済安全保障の中核的柱に格上げすると発表した。今回の日豪協力は、西側諸国がサプライチェーンの安全確保に向けて連携し、中共への依存脱却を図る動きを示すものとなった。