米政府は7月22日、在ヒューストン中国総領事館に対して閉鎖を命じた(MARK FELIX/AFP /AFP via Getty Images)

米の中国総領事館閉鎖 スパイ活動のほか「米への敵対行為」が原因か

米国務省のオルタガス報道官は7月22日、米政府がテキサス州ヒューストンの中国総領事館に対して、72時間以内に閉鎖するよう通告したと発表した。報道官は声明で「米国の知的財産と米国民の個人情報を守るため」「中国による主権の侵害や米国民への脅迫を容認しない」と強調した。

中国総領事館の閉鎖は、1979年に米国が中国共産党政権と国交を樹立して以来、初めてのことだ。

デイビッド・スティルウェル(David Stilwell)国務次官補はニューヨーク・タイムズ紙に対して、在ヒューストン中国総領事館の蔡偉総領事と中国人外交官2人を、ヒューストン空港で現行犯逮捕したと語った。総領事らは、偽の身分証明書を使って、中国人訪問客を中国国際航空(エアチャイナ)の中国行きチャーター機に乗せようとしたという。

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