(提供:ランディー・スモールズさん)

「いじめ」に向きあうこと 父親が娘を変えたその方法とは

ランディー・スモールズさんは幼い頃、学校でいじめられていた辛い過去を持つ。そんな彼が、自分の娘リオンナちゃんが友達と一緒になって「いじめっ子」になっているという噂を耳にした。

「いじめがどれほど人を傷つけるのか、いじめられた人でないとわからないでしょう。だから娘がいじめている相手の女の子ライアンちゃんの気持ちはよくわかるんだ。だからこそ父親であり、いじめを経験したぼくが、娘に教えるべきだと思ったんだ」とコメント。実の娘がいじめをしている事実をしっかり受け止めつつも、いじめはいけないと伝える決心をしたランディーさん。

ライアン・リースちゃん(提供:ランディー・スモールズさん)

そもそものいじめの原因は、中学にあがったリオンナちゃんと他の同級生がライアンちゃんの容姿をからかい始めたのがきっかけだった。

ランディーさんはあえて娘リオンナちゃんの貯金を使って、ライアンちゃんを買い物に連れてゆき、そして美容室に行って髪型を整えさせてあげたという。この時のことについてライアンちゃんは「父が亡くなって以来、ランディーさんの存在は、私が今まで想像していた父親像そのものでした」とコメントしている。

リオンナ・スモールズちゃんと父親ランディー・スモールズさん(提供:ランディー・スモールズさん)

ランディーさんはその後、リオンナちゃんにいじめの事実について問いただし「みんなと一緒になって相手を笑うということは、そのつもりはなくても、いじめに加担していることと変わりはないんだよ」と説明した。さらに「親はいかなる時も子どもたちがしたことの責任を負うべきだと考えています。そして親だからこそ子どもに大事なことを教え、手を貸すことができるものだと思っています」と語った。

リオンナ・スモールズちゃん(提供:ランディー・スモールズさん)

そしてランディーさんが考えた「責任」とは、ライアンちゃんを買い物に連れて行くことだったのだ。短期間で祖父、父親、叔母を亡くしていたライアンちゃんは、買い物の最中にあまりの嬉しさで大泣きしてしまったという。

ランディー・スモールズさん(提供:ランディー・スモールズさん)

そしてライアンちゃんの母親リチャウナさんも、ランディーさんのとった行動に感動していた。そもそも子ども達の「いじめ問題」をこんなに真剣に、そして真摯になって受け止めてくれるとは思っていなかったのだという。

そしてリオンナちゃんは「いじめはもうしません。みんながみんな恵まれているわけではないことがよくわかったんです」と反省の色を見せた。

現在はライアンちゃんの買い物に付き合い、一緒に洋服を選ぶのを手伝っているんだとか。

関連記事
曹植が兄・曹丕の試練に詩で答える物語。家族間の争いと深い悲しみを豆と豆殻で表現した心に響く詩。兄弟の絆と知恵に思いを馳せる一篇です。
チューインガム1枚で数百〜数千のマイクロプラスチックが唾液中に放出される──UCLAなどの最新研究が示した、意外な“日常的曝露”の実態とは。
人に悪く言われても、怒らず、謙虚に接した翟方進。 相手の敵意を消し、関係を円満にしたこの逸話は、『漢書』に記された2000年前の人間関係の知恵です。 一歩引く勇気が、道を開きます。
東京の春を切り取った18枚の静止画を通して、春の希望と喜び、そして前向きに生きる活力を感じて頂けたら幸いです。
ローゼルは抗酸化成分が豊富で、血圧・血糖・脂質を下げ、がんやアルツハイマーの予防にも効果が期待されます。美容やダイエットにも有効で、薬食同源の代表食材として注目されています。