5月12日、甘粛省の衛星発射センターから打ち上げられた、衛星打ち上げロケット「快舟1A」(GettyImages)

米委員会、「中国の大学との協力関係制限すべき」 宇宙技術窃盗の可能性

米中経済安全保障検討委員会(USCC)が外部機関に依頼して行った調査によると、中国政府が海外大学との学術交流を通じて米の宇宙技術を盗んでいると指摘した。委員会は、政府は大学などの学術機関と中国の大学との協力関係を全面的に制限することを検討すべきだと提言している。

報告書は、米ジョージ・ワシントン大学と北京理工大学によるシンポジウムの共催や2013年9月に締結された協力協定は、北京が中国と外国の学術機関の協力を利用して宇宙技術を盗み、あるいは北京の宇宙政策を進めようとする計画のひとつと分析する。

2016年6月、オーストリア・ウィーンで開催された「宇宙空間の平和利用に関する国連委員会第59回会合」には、世界各国の代表者が集まった。多くの参加者は会議の空き時間を利用して、会場からほど近いウィーン大学法学部に移動し、ジョージ・ワシントン大学の宇宙政策研究所と北京理工大学の宇宙法研究所が共催した宇宙政策のセミナーに参加した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国政府が進める海外高度人材招致プログラム「千人計画」への関与を隠蔽していたとして有罪判決を受けたハーバード大 […]
米共和党の上院議員2人は7月29日、エネルギー省(DOE)の国立研究所に就職を希望する中国やロシアからの外国人 […]
中国による米国の情報の不正取得は、科学技術の分野を超え、中央銀行に当たる連邦準備銀行(FRB)にまで及んでいる […]
米司法当局は7日、2人の中国系学者に経済スパイなどの罪でそれぞれ有罪判決を言い渡した。専門家は、中国政府は米国 […]
トランプ米政権下で司法長官代理を務めたマシュー・ウィテカー氏は、司法省が人種差別を煽っているとして取りやめた「チャイナ・イニシアチブ」について中国共産党の国家安全保障の脅威に対処するものだったと強調した。