アジア人によく見られる育児の欠点
アジアの国々では育児の考え方においていささか欠点がある。例えば、生まれてから6カ月は完全に母乳で育てるようにし、その間噛んで柔らかくした食べ物を幼児に与えないほうがいい。なぜなら、HIVに感染させる可能性があり、もし噛んだ人の歯茎が出血していたら食べ物に混ざり幼児の血液系統に入り込んでしまうからだ。
ワシントンに本部を置く国際食糧研究所(IFPRI)の研究によれば、食糧不足の開発途上国での幼児の栄養不良解決には、父母が正確な栄養観念を持つことが大切だという。同研究所食品消耗栄養部のマリー・ルエル(Marie Ruel)主任は、「もし、幼児期に間違ってしまえば、その後の成長、特に認知する部分の能力の発達を補うことが出来ない損害を作ってしまう」と話している。
母乳で育てることは、欧州の方が北米より多く、また北米のほうがアジアよりも多い。米国国家衛生研究院(NIH)の研究では、たとえ出生時の体重が標準より少なくても生後6カ月までの食事を全て母乳で与えれば、子供の知力は粉ミルクや早い時期から固形物を与えられて育った子供より高いことが明らかになっている。
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
むずむず脚症候群はパーキンソン病リスクと関連する一方、治療薬が発症を抑える可能性も示されました。最新研究が明かす両疾患の意外な関係と、正確な診断の重要性を解説します。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
透析患者の命を脅かす心筋梗塞リスクを、魚油が大きく下げる可能性が示されました。大規模臨床試験が明らかにしたオメガ3の効果と注意点を解説する注目の研究報告です。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。