【紀元曙光】2020年2月25日
NHKのドキュメンタリー番組『ひとモノガタリ』を見た。副題は省略するが、その回は、外国人患者に対応する女性医師の奮闘ぶりがテーマだった。
▼浅香朋美さんというその医師は、以前は外科医として海外の発展途上国で治療に当たっていた。現在は日本の病院で、メスをもつような直接の医療ではなく、近年増加する外国人患者への対応に当たっている。
▼対応といっても、通訳のほか、家族への連絡や大使館への取次ぎなど、浅香さんの仕事内容は多岐にわたる。なかでも頭を悩ますのは、治療費の清算である。発展途上国から日本へ出稼ぎにきている外国人は、来日時から借金をしている人も多く、日本の健康保険に加入していない場合が少なくない。当然、すぐには払えない。
▼場合によっては数百万円の費用となる。患者にとっては天文学的な数字だ。病人を救う医療の理想と、かかる治療費の現実。30分の短い番組だったが、外国人が増える今後の日本を考える上で、ここにも避けて通れない課題があると感じた。
▼当たり前だが、医療には高額の金がかかる。中国の中共ウイルス(新型コロナウイルス)による肺炎患者は、24時間フル稼働する火葬場の情況や、遺体を入れる袋の不足などの傍証からして、中国政府が発表する数字をはるかに上回ることが想像できる。
▼今の中国の病院で、一部の特権的な患者を除けば、高額の費用がかかる良質な医療は行われていない。もちろん個人として誠意ある医師はいるだろう。しかし、大部分は隔離と見殺し、よほど運が良ければ自然治癒という「最も安上がりな方法」を採っているはずだ。
関連記事
中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は20日に来日。待望の2025年神韻世界巡回ツアーが23日に日本の名古屋で開幕する。
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。