日本発の漢詩に触発された中国人、政権批判の名句が続々
日本にある中国語検定試験HSK事務所が、湖北省に援助物資を送る際の梱包材の外装ラベルに漢詩が記されていたことが、中国で話題となった。以後、日本からの物資に詩を添えるのが密かなブームになっている。いっぽう、中国人は「(国内では)名句の登場がちっとも見られない」として、専門家は文化の破壊を嘆いている。また、体制を揶揄する名句がインターネットに表出しはじめた。
HSKはこのほど、湖北省に数百万枚のマスクと赤外線体温計を寄付した。物資の段ボール箱には「山川異域、風月同天」と書かれている。
中国歴史書『唐大和上東征伝』によれば、1300年前、熱心な仏教信者だった日本の長屋王が千枚の袈裟を作り、唐王朝の衆僧に布施したという。袈裟には「山川異域、風月同天、寄諸佛子、共結来縁」と四字成語で作られた唐詩が刺繍されていた。鑑真和尚は、いたく感銘を受け、日本へ伝法することを決意したという。一命を失う危険を冒しながらも、6度目の航海で日本に到着した鑑真和尚の話は有名だ。
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