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散歩中に愛犬を失う その原因は熱中症?

みなさん、夏休みを満喫していますか?

この時期になると、アウトドアで過ごす方も多いことでしょう。そんな中、忘れてはいけないのが熱中症対策です。人間もそうですが、実は熱中症によって命を落としてしまう動物も後を絶たないといいます。

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2018年7月、健康な5歳のワンちゃんが散歩中に熱中症にかかり死んでしまうケースが報告されていますが、この時の気温は人間が過ごしやすいと感じる21度であったといいます。また、フロリダのオーランドにて、子犬3匹が車内に置き去りにされ、熱中症によって命を落としてしまう事件も発生しています。さらに、アメリカの動物権利運動団体のPETAによると、2018年7月までで84件もの熱中症によるペットの死亡が報告されているといいます。

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Pet Health Networkによると、犬は肉球からしか発汗できないため、体温調整が苦手とされています。また、犬は人間よりも基礎体温が高く、熱中症になりやすいため、脳、心臓、肺などにも大きな損傷を与えてしまうのだとか。それに加え、犬の種類によってもその違いは大きく出るといいます。特にパグやブルドッグのような犬種は発汗機能が弱いため、他の犬種よりも熱中症になりやすいと言われています。もちろん体毛の色にも左右され、黒に近い方が熱を溜め込みやすいことも確認されています。

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では実際に、熱中症を引き起こしてしまった時の応急処置はどうしたらいいのでしょうか?

症状としては、浅速呼吸、吐き気、食欲減少などが見られます。これらが確認された場合は、すぐに涼しいところに移動してください。また水を、頭や首、足の付け根にかけてあげると効果的です。可能であれば舌も少しずつクールダウンしてあげましょう。ここで注意すべきことは、水を肺に流し込まないこと。そしていきなり冷えた水で体を冷まさないことです。

獣医のシアン・シムスさんによると、動物の熱中症は意外と頻繁に起きるものだといいます。だからこそ、水分補給の管理を徹底し、真夏の日の散歩を避けてあげるなど、ペットも暮らしやすい環境を作るように心がけてあげましょう。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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